2012年11月25日 神の招き

パウロがこの幻を見たとき、私たちはただちにマケドニヤへ出かけることにした。神が私たちを招いて、彼らに福音を宣べさせるのだ、と確信したからである。
使徒16:10


(牧師より 使徒13:1-3)

 アンテオケ教会がバルナバとサウロを、主が召した任務に送り出す記事です。宣教の拠点がエルサレムからアンテオケに移った大事な出来事です。その中心におられるのが聖霊です。「聖霊が、…言われた」(2節)とあるように、疑いや不確実さがないように、聖霊は聖徒たちに御心をお知らせになります。まず聖霊は「わたしが召した(口語訳:彼らに授けておいた仕事)」とあるように、直接的にバルナバとサウロに具体的な召しをお知らせしました。二人の選択はすでに起こった聖霊の働きに基づいていました。これは聖霊がそのような働きを実行することを、その教会に良しと評価されているから行われたのであり、教会が霊的に祝福されていることの証拠です。「主を礼拝し、断食をしている」アンテオケ教会は、霊的な訓練を受けている教会の姿です。聖霊はそのような態度の教会に語られるのです。また、そのような教会は御声を誤って聞くことはないでしょう。
 聖霊はバルナバとサウロに関する御心をアンテオケ教会に対して明らかにされたので、教会はその召命に呼応しました。そしてキリストから教会に与えられている権威(マタイ16:19)によって、彼らを派遣しました。これは派遣された者が負う責任と義務を、教会がすべて負うことでもあります。アンテオケ教会の祝福は、この時聖霊に完全に服従したことによって始まりました。福音はそこを起点に全世界へと広がっていったのです。立川教会もこの大きな祝福に与りましょう。