2014年3月2日 エペソ人への手紙 -真実を語りなさい-

ですから、あなたがたは偽りを捨て、おのおの隣人に対して真実を語りなさい。私たちはからだの一部分として互いにそれぞれのものだからです。
エペソ4:25


講解説教No.27
エペソ4章25節

 聖書の約束のとおり自分は変えられる?という聖化の具体的な教えが今日からのところです。変えられる?という疑問形から、確実に変わる!に移行するのがこの教えのねらいです。すでにイエスキリストを着たという前提を忘れず、いかにキリストを着こなすかという聖化の教えをしっかり聞かなければなりません。「偽りを捨て…真実を語りなさい」が今日の部分。繰り返しますが、この教えを守ることのできる人は一度キリストを着た人です。

 『本当のことを話さない、一部しか話さない、確かでないことを確かであるかのように話す、相手を恐れて口を閉じる』等、人は自らを守る手段として偽ります。しかし、キリストを着た人は、キリストの全能の力と権威によって守られるので、無力な自分の力で守る必要はありません。ですから偽りは捨てるべきもので、私たちは必ず真実を語り続けるように変えられます。

 さて、この聖書箇所からわかることのもう一つは、私たちは教会の兄姉に対して偽りを語らず真実を語るということです。私たちがキリストのからだである教会を成す構成メンバーとして他の兄姉たちの手や足だからです。単にからだの部分だからということではなく、「完全におとな」としてのからだだからであり、キリストを着た、キリストに似ていくものだからです。この聖書の示すとおりを理解し、受け入れていくなら、その人は教会の大切な一員としての自覚が芽生えるでしょう。自分本位な成長を望むのではなく、キリストのからだを建て上げる責任のもと成長を遂げていきます。偽りを捨てるという聖書の教えが一般の道徳的な教えではないのは、理想論ではなく、その教えに従う者が必ず変えられるからです。自分を見て変わるのか?という疑問とため息は、今後過去のものとなるでしょう。