2014年11月16日 ルカの福音書 -神・人なるイエス-

さて、民衆がみなバプテスマを受けていたころ、イエスもバプテスマをお受けになり、そして祈っておられると、天が開け、聖霊が、鳩のような形をして、自分の上に下られるのをご覧になった。また、天から声がした。「あなたは、わたしの愛する子、わたしはあなたを喜ぶ。」
ルカ3:21,22


講解説教No.12
ルカ3章21-38節

 イエスがヨハネの授ける悔い改めのバプテスマを受けるとはどういうことでしょう?罪のない方にそれは必要ないはずです。自分のためではなく、罪人を贖うため、罪人と同じ立場の人として来られたことを示すために受けられました。旧約聖書における土地の買い戻し(贖う)の権利は近親者でなければならないことが主によって定められています。これはイエスの贖いを指し示しています。イエスは罪人を買い戻すのです。その場合も身寄りの近親者でなければならず、神であられるお方が罪人を贖う権利のある「人」となられたのです。イエスが罪人を贖わなければならないのは、罪人に向けられている神の怒りとさばきから救うためです。神の怒りをなだめるための代償として、ご自分のいのちの代償を神に支払ったのです(ローマ3:23)。私たちはイエスの贖いによって罪から救われたのです。このことのためにヨハネからバプテスマを受けたのです。イエスが受けられると、聖霊がイエスにお下りになりました。ここに神の御子としてのイエスが示されています。天からの父なる神の声は、詩篇2:7に示される王の即位としてのことばかけと、イザヤ42:1の「しもべとしてのイエス」が示されています。いずれの資格を持ち合わせている者は神の御子イエスしかいません。系図の意図もイエスが神の子であることを示すためです。アダムが罪を犯して堕落する前の罪のない状態、すなわち「神の子」です。イエスはヨセフの子ではなく神の子です。12歳のときに宮にいた時に明らかにした神の子、バプテスマを受けられたときの聖霊降臨においてもそれを示しています。この強烈なメッセージはあなたに届けられていませんか?届けられていることを知るなら、それに応じていかなければなりません。