2014年12月7日 ルカの福音書 -キリストの権威と力-

人々は、その教えに驚いた。そのことばに権威があったからである。
ルカ4:32


講解説教No.15
ルカ4章31-39節

 ナザレの人たちはイエスの「恵みのことば」に驚きはしましたが、イエスを神の子として認めませんでした。カペナウムの人たちも「その教えに驚いた」彼らが驚いたのはナザレの人たちとは違って「そのことばに権威があったから」です。これまで彼らが聞いてきた権威のことばは、先人のラビの名によって権威づけしたものでした。ところがイエスの場合は自らの権威です。「律法学者のようにではなく、権威ある者のように教えられた』(マルコ1:22)と周囲が評価しています。悪霊を追い出す、或いは熱病をいやす出来事も、奇蹟そのものが目的ではなく、本体はイエスのみことばにあります。「今のおことばはどうだ。権威と力とでお命じになったので、汚れた霊でも出て行ったのだ」と人々が認めています。霊的世界を支配し、病を意のままにされ、自然界をも支配する権威をお持ちの方が、いったい誰なのか?イエスとは誰か?と読者に大きな問いを突きつけてきています。私たちはこれに答えなければなりません。もう一つの点ですが、悪が蔓延している今、悪霊の働きを否定することはできません。クリスチャンにこそ、キリストから引き離そうと狙いを定めています。この悪への不安を克服する第一歩を踏み込みたいのです。それはイエスキリストの権威と力を認めることです。「わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」(ヨハネ16:33)キリストの権威と力のゆえに、悪魔と死とに勝利されたキリストを信頼しましょう。キリストへの信頼を重ねていくためにも、みことばに触れ続けてください。それはいわゆるお守りのようにということではなくて、そのことばを人格的に全く信頼
していくことです。