2015年6月21日 ルカの福音書 -聞く耳のある者は聞きなさい-

また、別の種は良い地に落ち、生え出て、百倍の実を結んだ。」イエスは、これらのことを話しながら「聞く耳のある者は聞きなさい。」と叫ばれた。
ルカ8:8

講解説教No.34
ルカ8章4-15節

 イエスのもとに大ぜいの人の群れ、方々の町からの人々がやって来たとき、イエスはたとえをお話になりました。たとえは、神の国の奥義とはどういうものか、考えるきっかけを与えるものです。「種蒔きのたとえ」がまずされました。これは、イエスの同じメッセージを聞いてもある人は信じて他の人々は信じないということが、どうしてなのかを明らかにしたものです。そして最終的に、神の国としての実を結ぶことをイエスは求めておられます。「聞く耳のある者は聞きなさい」とは結局、実を結ぶように聞きなさい!ということです。道ばたに落ちた種の意味は、神のことばを聞いた人の心にみことばが結びつかなかったことを示します。結果その人は変えられることなく、実を結ぶに至りません。岩の上に落ちた種の意味は、一時的な信仰であるということです。成長に欠かせないのが試練ですが、そういう神の訓練から身を引いてしまいます。訓練を通る時に欠かせない「悔い改め」をしようとしません。結果実を結びません。いばらの真ん中に落ちた種の意味は、みことばの窒息です。仕事、勉強、お金、将来…のことで心が二つに割れてしまい、実を結ぶに至りません。良い地に落ちた種の意味は、聞き続けることです。それが正しい、良い心です。弟子たちだけがみことばの意味をイエスに尋ねただけで他の人はしませんでした。自分の予定が狂い思い通りにならなかったとき、主が自分に何を求めておられるのかを思い巡らし、人間関係が上手く行かなかったとき、相手に対して「なぜ?」を問うのではなく、主の前にどうあるべきかを求めます。忍耐を要しますが、そうやってじっくりと聞き続けるのです。毎日聖書を読むことです。聞こうとする意思のある人は聞きなさい!と主は言われます。実を結ぶ生活のために、毎日聖書を読みましょう。