2016年3月13日 ルカの福音書 ー恐れるべき方ー

恐れなければならない方を、あなたがたに教えてあげましょう。殺したあとで、ゲヘナに投げ込む権威を持っておられる方を恐れなさい。そうです。あなたがたに言います。この方を恐れなさい。
ルカ12:5


講解説教No.67
ルカ12章1-7節

 イエスへの敵意の激化で、今後の弟子たちの宣教活動にも迫害として向けられて来ます。ですから、イエスは「まず弟子たちに」(1)と注意と激励をされます。弟子たちが注意すべきは迫害者たちへの恐れです。彼らを恐れて自分の信仰を隠してしまう、そういう偽善に気をつけなければなりません。自分の内側には確かにイエスキリストを信じている信仰があります。その信仰を内側に隠して、周囲を恐れて信仰者ではないかのように外側を取り繕う危険性があります。「クリスチャンとしてどう見られているのだろう?それをおもてに出して変に思われたくない」というのは、自分が信じている事実と食い違う偽善の心です。次に、イエスは人を恐れてはならない理由を述べられます。神がすべてのことを明らかにされる時が必ず来ます(2)。また、福音の真理は弟子たちを通して、最終的にすべての人たちに必ず言い広められます(3)。ですから人を恐れて隠す必要はないのです。さらに恐れ不要の説明をされます(4,5)。人間の死には肉体の死と、その死後、神による永遠のさばきがあります。迫害者たちは「からだを殺す」ことはできるでしょう。しかしその死後、永遠の死を決して宣告できないのです。その権威は神にしかありません。人を恐れず、この方を恐れましょう。恐れからの唯一の解決は、本当に恐れるべき方と出会うことです。価値のないスズメさえも神はお忘れになりません。からだの器官の中で取るに足らない髪の毛さえも数えられている状態にあるのです。神は私たちの小さなことでも把握してくださっています。ですから人を恐れる必要はないのです。私たちはいつまでも人を恐れ続けることもできてしまいます。きょう、恐れる必要のない根拠を知りました。実行に移しましょう。