2017年5月28日 ルカの福音書 ー暗やみの力ー

あなたがたは、わたしが毎日宮でいっしょにいる間は、わたしに手出しもしなかった。しかし、今はあなたがたの時です。暗やみの力です。
ルカ22:55


講解説教No.117
ルカ22章47~53節

 なぜユダはイエスを裏切り敵に引き渡したのか?いろいろ説もあるようですが、聖書は一言、「ユダにサタンが入った」(3)と説明しています。要はサタンの誘惑に負けたのであって、それはペテロも、祈りを失い眠り込んだ弟子たちも同じです。人を神から引き離し救いを阻もうとするサタンは必死です。イエスが捕らえられた時弟子たちは敵を剣で切り付けました。この剣は、サタンの試みの中で、自分の力で戦おうとする人の力の象徴です。それは何の役にも立たずただ人を傷つけるだけです。これは強さから振りかざしたのではなく恐れからです。自分本位なことに使うおのれの力には愛がないため恐れが生じます(Ⅰヨハネ4:18)。イエスを捕えに来た指導者たちにも恐れが生じていました。だからこんな夜に弟子たちだけしかいないところで捕らえたのです(22:2)。彼らが引き連れて来た剣や棒を持つ「一隊の兵士」にも恐れがありました。実際彼らはイエスの前で恐ろしさのあまりあとずさりし、地に倒れてしまいました(ヨハネ18:3-6)。ユダだけでなくだれもがサタンのふるいにかけられていました。神の御心に従うよりも自らの力を振るいおのれを貫こうとして生き、その結果恐れに支配され互いを傷つけます。それがイエスの言う「今はあなたがたの時、暗やみの力」(53)なのです。そこで力を振るい、支配しているのは人間ではなく、背後のサタンです。神から引き離そうとサタンが利用しているのが「恐れの思い」です。そのような中、恐れから剣を振りかざす弟子を押しとめ、武装している者の傷をいやし、「だれを捜すのか」と捕えに来た者たちに身をゆだねておられる方がおられます。死闘の祈りによってすでにサタンに勝利している復活のイエスだけが恐れを不要としています。このイエスの強さと自分の弱さとを認め、受け入れるなら、負けても勝ちます(イザヤ60:2)。キリストが勝ってくださいます。

2017年5月28日 週報より報告

【 聖書講演会告知 ― 講師:後藤守牧師(熊谷BBC)- 】
◇メッセージテーマ:平安を求めて
◇日時:6/17(土)15:00~、/18(日)11:00~、15:00~

◇こども向けメッセージテーマ:「こんなときどうする?悲しいとき、こわいとき、さびしいとき」
◇日時:6/18(日)9:45~

【墓前礼拝の祝福】
☆5月21日(日)午後、奥多摩霊園で墓前礼拝が行われました。Ⅱペテロ3章から、故人を偲ぶとともに神が見続けておられる御国の支配の完成を見つめるという墓前の意義が語られました。日曜日の実施もあり多くの兄姉が出席しました。

【トラクト】
☆聖書講演会のトラクト(教会用8千枚、日曜学校用4千枚)が出来ました。教会での配布以外にもご自宅近辺への配布、家族、友人への手渡しなどに活用してください。
☆今回、折り込み作業があります。ご協力ください。

【本日の予定】
☆14時から午後礼拝を行います。パウロのテサロニケ伝道で示された伝道の心得を学びます。
☆聖歌隊の練習を行います。
☆トラクト配布を行います。ご協力ください。

【予定】
☆6月1日(木)10時30分からドルカス会(聖書の学び)を行います。
☆6月3日(土)13時から青年会(聖書の学び)を行います。
*各部会の時間にもトラクト配布の協力をお願いします。

【ファミリーキャンプ】
☆ファミリーキャンプ(8/14月、15火)の申込みを受け付けています。1階多目的室のポスター掲示部分に用紙があります。6月18日(日)までにキャンプ委員にご提出ください。



2017年5月21日 ルカの福音書 -祈るという戦い-

「父よ。みこころならば、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの願いではなく、みこころのとおりにしてください。」
ルカ22:42


講解説教No.116
ルカ22章39~46節

オリーブ山でのイエスの祈りは戦いの祈りです。弟子たちを誘惑していた悪魔が、今度はイエスの救いのわざを阻もうと直接戦いを挑んだのです。イエスはこの戦いを戦い抜かれます。そして勝利したイエスは私たちにも同じ祈りを要求されるのです。「誘惑に陥らないように祈っていなさい」と二度も命じられた弟子たちは、悲しみの果てに眠り込んでしまいました。すべてを捨てて従って来た彼らにとって、「わたしを知らないと言います。」とのおことばはペテロ以外の弟子たちにも心に突き刺さりました。これを否定しきれず悲しみが増していったのです。自分に都合よく主を信頼していると言い、ほんとうは否定しそうになる信仰者の挫折する姿が弟子たちに象徴されています。これが誘惑に陥り祈りを失った人の姿です。そんな者に対してイエスは「起きて…祈っていなさい」と励まします。イエスご自身がその祈りを実践されました。「…この杯をわたしから取りのけてください」とは父なる神から見捨てられることへの拒絶です。父と交わることがイエスの何よりの望みでした。しかしその父のみこころは子を捨てることでした。父を愛するイエスは、父のみこころに従うことを一番にします。ですから、「わたしの願いではなく、父のみこころの通りを」と祈られたのです。これが起きて、祈るということです。私たちは「主よ、この問題を解決してください、助けてください」と祈ります。しかし問題から抜け出すことを願うだけでは試みに屈してしまいます。大事なのは「神の望まれる(みこころ)ことをなさってください」と祈ることです。前者の祈りだけなら、そのうちくたびれて来てしまいます。イエスがまずこの祈りをもって戦い勝利されたことを忘れないでください。祈り戦い抜かれたあと、イエスは「立ち上がり」(45)ました。この言葉は「復活する」と意味する言葉です。勝利したイエスは十字架の苦しみの後、死なれ、そして三日目に復活されました。この復活のイエスが起きて(復活して)祈れと、復活を根拠にした励ましをくださっているのです。「弱いあなたのために、わたしが祈り戦い抜いた。復活のいのちをもって、あなたとともにいる。だからあなたも復活のいのちによって起き上がる(祈る)ことができるのだ」と。

2017年5月21日 週報より報告

【聖餐式・教会会議】
☆5月14日(日)聖餐式及び教会会議が行われました。各部、委員会の報告が行われました。キャンプ実行委員会からこれまでの検討事項の報告がありました。会計より3、4月の報告がされ、予算計画を上回る祝福とのことでした。牧師より(牧会報告)伝道所訪問(カルバリの丘教会)の検討、めぐみバプテストテンプルへのメッセージ奉仕予定(10月8日)が報告されました。

【ドルカス会】
☆5月18日(木)ドルカス会で「聖書のおはなしとフラワーアレンジメントの会」が行われました。メッセージは箴言3章7、8節から「元気の秘訣」について語られました(牧師)。お花は滝山教会の佐藤初恵姉を講師に迎え行われました。新来者9名、再来者2名、合わせて22名が集いました。再開された方々に聖書のことばが留まり、救いに至るように続けてお祈りください。

【青年会】
5月20日(土)青年会の聖書の学びが行われました。今年度は全17回の予定で聖書の学びが行われ(牧師担当)、昨日はヨハネ5:39,40から「何を目指して聖書を学ぶのか?」について学びました。
【本日の予定】
☆昼食後聖歌隊の練習を行います。
☆14時30分から奥多摩霊園(教会所有の墓地)で墓前礼拝を行います。配車を確認してください。
☆午後礼拝は墓前礼拝に代わります。

【ファミリーキャンプ】
☆ファミリーキャンプ(8/14月、15火)は、宿泊施設(上野原市)との打合せ(6月下旬)に合わせて、締め切りを6月18日(日)とします。キャンプ委員の貴久兄、知恵姉、歩師まで提出してください。3,000円/1名

2017年5月14日 ルカの福音書 -罪人のひとりに数えられて-

あなたがたに言いますが、『彼は罪人たちの中に数えられた』と書いてあることが、わたしに必ず実現するのです。わたしにかかわることは実現します。
ルカ22:37


講解説教No.115
ルカ22章35~38節

以前弟子たちを伝道に派遣したときイエスは、「何も持って行かないようにしなさい」(9:2)、「財布も旅行袋も持たず、くつも履かずに行きなさい」(10:4)と命じました。その時のことを思い出させるように「何か足りない物がありましたか」と尋ねられました。今回はその時と状況が違うのか、逆にそれらを持って、剣を買いなさいと命じました。派遣するのに色々持っていくということではなく、財布や袋を持っている人はその中にあるお金で剣を買い、所持金がない人は服を売ってでも剣を買いなさいと、つまりもっぱら剣を用意せよと言っているのです。武力指示でしょうか?いいえ、このあとのイエスの逮捕時には剣を強く否定しておられます(マタイ26:51,52)。このイエスの命令を正しく理解するために、前のペテロがイエスを否認すると予告された出来事との関連で見て行きます。そこでは自分の信念、覚悟を信仰と誤解し、結局徹底的にイエスを否定しました。そうではなく、イエスのとりなしの祈りとその祈りに答えてくださる父なる神の恵みによってこそ養われる、そのイエスを頼ることが信仰だと学びました。その流れで今回、「何か足りない物があったか…剣を買いなさい」と来るわけです。「何も持たずに」とは自分の持っているものや経験、力に依り頼まずにということです。ただイエスのことばを信頼して出来たわけです。その経験を思い出させ、今後の信仰の歩みも自分の決意や努力によって保たれるのではない、ただ神の恵みによって進んで行くということを教えられたのです。イエスを頼ることをしないとき、どうしたって剣を必要としてしまいます。その行き着く先を示す意味で「剣を買いなさい」と言われたのです。そのような信仰の定まらない中でイエスは最後のことばをかけます。「罪人たちの中に数えられた」(37)罪のないイエスが罪人に数えられ、イエスへの苦しみ、懲らしめの犠牲によって私たちの救いが実現します。そしてこの方をただ信じるだけで罪が赦され救われるのです。イエスを頼るとはこのことであって、自らの何かによって救いを実現するのではありません。それは剣を振り回すようなものです。イエスのお話を聞いた弟子が「(実際の)剣が二振りある」と答えたことは、話の真意を全くわかっていないということです。その愚かで無力な者のためにこそ、十字架による救いを成し遂げてくださったのです。ただこのイエスを頼りましょう。

2017年5月14日 週報より報告

【本日の予定】
☆13時30分から聖餐式および教会会議を行います。教会員はご出席ください。
☆本日は教会会議のため、午後礼拝はありません。
☆清掃後、聖歌隊の練習を行います。
☆聖歌隊後、定例の日曜学校教師会を行います。

【予定】
☆5月18日(木)10時から、ドルカス会の「聖書のお話とフラワーアレンジメントの会」を行います。再来会されるご婦人、新しく参加する方もおられます。その方々の心が開かれて聖書の語ることばが心に留まるように、イエスの救いにあずかることができるようにおいのりください。
☆5月21日(日)14時30分から奥多摩霊園(教会所有の墓地)で墓前礼拝を行います。昼食後、教会を出発します。
☆5月21日(日)の午後礼拝は墓前礼拝のためありません。

【聖書講演会】
☆6月17日(土)15時~、18日(日)11時~、15時~聖書講演会が行われます。講師:後藤守牧師(熊谷バイブルバプテスト教会)、テーマ:「平安を求めて」です。
☆神の唯一のみこころは、人々が救われることです。教会はそのために存在します。兄姉の宣教の祈りと実際の伝道が求められます。聖書講演会のための特別献金を募ります。献金袋もしくは教会指定の封筒でおささげください。

【ファミリーキャンプ】
☆8月14日(月)、15日(火)立川教会のファミリーキャンプを行います。場所:ゆずりはら青少年自然の里(上野原)、テーマ:「主を待ち望め~我らの国籍は天にあり~」(中心聖句、ピリピ3:20)

2017年5月7日 ルカの福音書-あなたのために祈りました-

しかし、わたしは、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました。だからあなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい
ルカ22:32


講解説教No.114
ルカ22章31~34節

「サタンが…麦のようにふるいに…」ふるいとは粒の大きさによって必要なものと不要なものとを分けるための道具です。サタンが弟子をふるいにかけるとは、本物の弟子か、偽りかを分けるということです。そうして「もみ殻のように見せかけの弟子であって不要だ」ということを明らかにさせたいのです。キリストから引き離すことがねらいです。サタンのこの試みは神に願い出て聞き入れられて初めて可能です。神はなぜこの試みをおゆるしになられたのであろう?もしそれがなければシモンは苦しむ必要がなかったのでは?と疑問を或いは抱くでしょう。しかしここで扱う問題は神の采配でも、サタンでもありません。シモンにあります。この後彼は見事に挫折します。「ごいっしょになら…」に見られるのは彼自身の覚悟であって、イエスへの信仰(信頼)は見られません。問題はその覚悟、決意が信仰だと思っていることです。サタンはシモンのこの問題を突いてキリストから引き離そうとしました。信仰を勘違いしている人はサタンの試みの中で、その覚悟を自らが裏切ることになります。神があえて試みをゆるされたのは、真の信仰に成長してほしいからです。シモンが思っていた信仰ではもはや生きることはできないことが証明されました。ですから全く新しい信仰に生きるために、今彼の唯一の望みはイエスのとりなしの祈りです。それは神がひとり子イエスの十字架の贖いによって成し遂げ、罪の赦しを頂いた生きた信仰へと導きます。もしシモン流の信仰で行けばイエスの十字架は不要となります。この問題の打開に試みがゆるされたのです。挫折するほかない無力な彼はイエスの十字架を本当の意味で頼るでしょう。そこに正しい信仰があります。イエスはサタンのたくらみと戦ってくださいます。とりなしの祈りとその実践としての十字架をもって戦われます。




2017年5月7日 週報より報告

【先聖日の報告】
☆兄弟会を中心に駐車場の整備が行われました。縦列に6台駐車できるように車止めとトラロープが設置されました。今後駐車するときにロープの位置を確認し、会堂側から順に駐車をお願いします。
☆青年会の歓迎会が近くのボーリング場で行われました。

【青年キャンプの祝福】
☆5月3日(水)-5月5日(金)箱根で青年キャンプが行われました。「神の栄光のために」というテーマで秋山師が語られ、みことばの恵みを頂きました。そのほかに各分科会、スポーツレクなど主にある交わりを楽しみました。本日礼拝後に参加者から報告と証、特別賛美があります。
☆キャンプ中、ジョージキング師が転倒し肩を骨折しました。回復のためにお祈りを。

【本日の予定】
☆礼拝後、青年キャンプの報告と、証、特別賛美を参加者で行います。
☆14時から午後礼拝を行います。イスラエルに下された神のさばきから、主のことばを聞くことと語ることの責任ついて語られます。
☆午後礼拝後、清掃と聖歌隊の練習です。

【予定】
☆5月14日(日)13時30分から聖餐式および教会会議を行います。教会員はご出席ください。
☆5月18日(木)10時から、ドルカス会の「聖書のお話とフラワーアレンジメントの会」を行います。
☆5月21日(日)14時30分から奥多摩霊園で墓前礼拝を行います。昼食後、教会を出発します。出席者は5月7日(日)までに山敷兄までお申し出を。

【牧師より】
☆先主日、牧師夫婦の立川教会着任20年を祝ってくださり感謝します。神のあわれみにより任じられているこの務め(Ⅱコリ4:1)、兄姉に祈られ、支えられていることを感謝します。今後もよろしくお願いします。