2017年10月15日 ペテロの手紙第一 -選ばれた人々-

イエス・キリストの使徒ペテロから、ポント、ガラテヤ、カパドキヤ、アジヤ、ビテニヤに散って寄留している、選ばれた人々…
Ⅰペテロ1:1


講解説教No.1
Ⅰペテロ1章1、2節

 この手紙は、アジヤ地方に散っている異邦人クリスチャンたちを励ますためのペテロからの手紙です。クリスチャンは地上に属さない者です。歩く道も天へ向かうイエスに従う道なので、世の人々には時に憎らしく、ねたましく映るようです。その摩擦は終末には激しさを増して行きます。ペテロは冒頭の挨拶文から「選ばれている人々」(1,2)と激励します。救われるに値しない罪人をただ神が愛されるがゆえに選ばれました(申命記7:7,8)。ただ救いを頂くだけではなく、「(福音を)宣べ伝えるため」(2:9)に特別に選ばれています。私たちが選ばれているという事実は神の働きが私たちの手に委ねられたことを意味しています。私たちは選ばれたと同時に「寄留している者」でもあります。本来の居場所ではない仮住まいをしているという意味です。そうです、本拠地は天であり、その聖なる国民です。それが地上に仮住まいをしているというのは、そこにいなければならない理由があるからです。宣教です。宣教の原動力はホームである天の故郷を待ち焦がれる思いです(へブル13:14)。これは現実逃避ではありません。クリスチャンは全ての物事を永遠において見ています。この地上の人生を神に向かう旅として見ているのです。この地上のどこかにゴールを設定している人生設計をしているのであれば見直しましょう。繰り返しますが、仮の場所で行うことは神から委ねられた宣教です。それぞれの立場を生かして、その神のみこころに生きることが真の生き方です。それがわからなくなっている人は、神に選ばれていることを明確にしてください。何のために選ばれているかも。ペテロは再度「選ばれた」(2)ことを確認しました。神の予知に従い選ばれ、御霊の聖めによって選ばれ、キリストに従うように選ばれ、その血の注ぎかけを受けるために選ばれたと。